はち切れそうな想いとは、、、、

コーヒー飲んで涙流したことなんかなかったんだけどな、、、(笑) 脱サラコーヒーオタク、22年前のことである。 そんな世界観すら知る余地もなかった。 ただ自意識が過剰だっただけ。 ものすごい小さいキャパで演じていたコーヒー屋。思い出すだけで恥ずかしくて顔から火が出そう、、、 だけど事実は事実。 しかし、一杯のコーヒーがきっかけにやがて海を渡り、生産地に立った脱サラコーヒーオタクは農園に着くなり、人目をはばからず、声を上げて泣いてしまった。「あ、横井さん泣いてる〜」もうどうしようもなかった。(笑) カップ・オブ・エクセレンスで優勝するとこんなに豊かになるんだな、本当に素晴らしいプログラムであることを改めて実感。皆さんの笑顔と何よりも奥様の笑顔にやられてしまった。うれしそうに農園を案内してくださったのは、コロンビア・カップ・オブ・エクセレンスの初代のチャンピオン、ロス・ノガレス農園のオーナー、今は亡きリカウルテ・エルナンデスさん。絶対に忘れない、忘れてはいけない。胸が一杯だった。

どんなに時代が進んでも、どんなに便利な世の中になっても、変わらないのは技術や機能だけではなく、人としての魅力があるかどうかだとつくづく思うのであります。熱い想いがじんじん伝わってくるコーヒーを作ってる人の愛情と困難に負けない強さに応えたい。私たちを家族と思ってくださる方々の想いに応えたい。こんな自分だけど精一杯、愛ある一杯に気持ち違えずお届けしたい。その中でも生産者としても人としても心から尊敬する生産者こそ、ボリビアのアグリカフェ社のオーナーであり生産者でもあるペドロさんだ。今日はペドロさんのゲイシャをサンプルローストした。色々な情景が頭を巡った。カラナビの風景。まだ見ぬペドロさんの新しい農園。ボリビアのコーヒーの灯火を消すまいと立ち上がられた強さ。私たちを思うペドロさんの温かさを感じ、心の真ん中がギュッと掴まれたような感覚に陥った。おいしい。ココに届くまでたくさんの熱い想いのリレーを経てやってきたペドロさんのゲイシャ。ちゃんとおいしく愉しんでいただけるよう万全の準備をしなくっちゃ!

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世界遺産のある、サンタ・クルス県サマイパタにある美しいペドロさんの農園