発寒(はっさむ)は先住民族のことばに由来

発寒の地名は、寒さを発すると書くから冬は寒いんですよね、、、と道外の方々に何度か聞かれた。何気にそうかも、、、(笑)とも思っていたが、調べると「ムクドリがいる川」に由来する、とあった。(アイヌ語でハチャム・ぺッ)いくつかの小川を見ることが出来るが、そのほとりにムクドリを見たことはない。ちょっと発寒の歴史や北海道の開拓について少し。発寒本店が開店した1996年11月7日から数日が経った頃、ガラガラと戸が開きおばあさんが突然話し出した。

ここはね(お店がある場所)、田んぼがあってね、アイヌの人がそこの小川のほとりに住んでてさ、でね、あのマンションの隣にはね、囚人の刑務所があったのよ。。。」、更にリアルな悲しい歴史も教えてもらった。あのおばあちゃん、後にも先にもそれ以来一度もお目にかかってはいない。しかも、そのとき、お買い物に見えたのではなく、このことを私に言うただけに来てくれた。今思えばとても不思議な出来事。

開店して早々、北海道の開拓の歴史やアイヌ先住民族との関係性に関してたくさんの本を読んだ。調べていくとどこの国においても先住民族は追いやられてしまうことを知った。何ともやりきれない気持ちになったことをよく覚えている。シアトルに行ったとき、シアトルの由来は、スコ-ミッシュ族とデュワ-ミッシュ族の酋長の名前 (シールス)を英語に置き換えたもの、と現地のガイド(デュワ-ミッシュ族の子孫)から聞いた貴重な話。この二つの体験が北海道開拓の歴史とアイヌ先住民族のことはいつも心にある。

ボリビアコーヒーが一番好きになった理由もこの二つの体験にも繋がる。続く!

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JR発寒駅